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ハッシュタグ語り:イバラ

#うちの子で誰この子って思うやつやもっと詳しく知りたいっていう子がいましたらそいつについて語ります
にて、リクエスト頂いた子語りです。
◆その2:イバラ/エアームド♀(SS軍)



自己主張が激しく、全体的に譲らないことの方が多い拙宅子の中で、
イバラは珍しく他者の意思を優先するタイプで、あまり自分の意思を主張することがありません。
人並みにああしたい、こうした方がいいんじゃないのかと思うことはあるのですが、
それを自分が主張したことによって不和が生じること、
特にそれによって自分が周りから疎んじられることを恐れているので、
いつも相手と同じことを考えていたかのように振る舞い、自分の意思はなかったことにしてしまいます。
周りと違う自分の意思を主張して孤立するよりも、
他者と大体同じ考えであるということにし、仲間に入れておいてもらいたいから。
彼女はそうでもしないと孤立するかもしれないという恐怖に押し潰されてしまうのです。
 
元々おとなしく、他者との衝突は極力避けたがる性格ではありましたが、
幼い頃はここまで極端に嫌われること孤立することを恐れ、
無理にでも他者と気を合わせようとするようなことはありませんでした。
消極的な性格が災いしてしまい、どうヒトに声をかければいいのかがわからないまま過ごしてきたせいで友人にあまり恵まれず、自分だけ同年代の子たちの輪の中に入れなかった時期もあったのでしょう、その時の疎外感が強く彼女の記憶に焼き付いており、それが孤立を極端に恐れるようになる一因になっています。
それゆえに誰かしらいつも一緒にいてくれるヒトや、とりあえずの居場所を得ようと必死になるようになったのですが、
友人があまりいなかったために、どう接していけばヒトと仲良くなれるのか、友人ってどんな関係だろうか…ということはよくわからず、ただ嫌われたくない一心でヒトの顔色を伺い、そのヒトの機嫌をとるためになんでも言うことを聞いてしまう今のような態度ができてしまいました。
「友だちでしょ?」等と言われてしまえばどんな要求にも応えようとしてしまいますし、セイのような舎弟みたいな扱いをしてくるヒトに対しても少しも反抗しようとしません。
イバラは居場所さえあればそれだけでよかったのです。

 
もうひとつは、お兄さん(銀さん@宵波さん宅)との関係がギクシャクしてしまったことにあるのかなと思います。
元より、お兄さんが時々豹変したようにお怒りになることを恐れて、あまりお兄さんの気を立てないようにとひかえめな態度を取ってはいたのですが、最初の内は少し気を遣う程度だったのではないかと。
お兄さんの方はそんなおとなしめの妹のことを心配してくださっていたのですが、心配ゆえにイバラに対して過保護気味に、彼女の周りのヒト達に対してはやや攻撃的になってしまわれたのかな…と勝手ながら妄想しております。
これによりイバラと周囲のヒト達との間により一層の壁ができてしまったことも今の性格の一因のようで、そのことを悟ったお兄さんはイバラから離れるように旅立ってしまわれ、イバラもまたお兄さんが旅立たれた原因が自分にあるということは薄々感じ取っており、とうとう兄さんにも嫌われてしまった…と思い込んでしまいました。
それゆえか旅の途中でお兄さんに再会することがあっても、前以上に顔色を伺うような、他人行儀な態度を取るように。
セイをはじめとするSS軍も、そんなイバラの態度には「実のお兄さんなのに…?」と違和感を覚えます。
和解するようにとイバラに促すのは彼らなんじゃないかなとか。
 
決してお互いに嫌い合っているというほど険悪な関係ではないのですが、
すれ違ってしまったまま随分と時間が経っており、
できてしまった障壁を取り除くのには少し時間がかかりそうです。
セイ達と共に旅を続けて、少しずつ自分の意思も出すことができるようになれば、いずれは…?



イバラ本人もこれで本当にいいのか、こんな関係が本当に友だちなのだろうかと心の底では自分の性格に疑問を感じていますが、
いくつかの要因が積み重なりできたこの性格は凝り固まっており、
わかっていても崩して変えることはそうそうできません。
誰かを友人だと思い込むことができればそこに居場所ができるのだから…という自分のやり方に嫌気が差しているのに止めることができない。そんなドツボにはまった状態の時に出会ったのがSS軍、そしてセイでした。

セイは最初の内は、イバラをなんでも言うことを聞いてくれる使いやすい舎弟だと思っていましたが、そうして彼女を見ている内になんでもかんでも受け入れ愛想よく振る舞う姿に疑問と、なぜだかはわからないけれども憐憫の感情を抱くようになります。
でもやっぱり率先してパシリを引き受けてくれることが便利なので、今でも嫌だって言えばいいのにと思いつつも時々面倒ごとを押し付けたりしています。この時点ではセイもまだ現金で思いやりに欠けている野郎です。

そしてイバラはセイをSS軍のリーダーとして、というよりもリーダーとしてしか見ていませんでした。
リーダーに嫌われてしまったらSS軍全体から排除されてしまうのではないかという脅迫概念に駆られ、SS軍での自分の居場所を得るためだけに彼に従っていて、セイそのものには目を向けていませんでした。
SS軍のリーダーならば誰でもよかったのです。その時は。

自分の意思を主張して、好き放題わがままを言っては衝突しようともなんだかんだで仲のいい友人がいて。
片一方じゃ横暴な奴だと嫌われていても、もう片一方じゃ賑やかで憎めない奴と好かれている。
そしてなによりもヒトに好かれるかどうかに縛られることのないセイに、イバラは次第に憧れと「自分もこうであれたら」と羨みを抱くようになり、SS軍のリーダーではなくセイそのものに意識が向くようになりました。
憧れから、居場所の確保のためではなくて彼と仲良くできたらと思いはじめるのですが、そこで友人との接し方がわからないことや、凝り固まった性格が尾を引いてしまい、やっぱり彼の舎弟みたいなポジションを脱せずに彼の言うことに忠実に従うことでしかその好意を示すことができずにいます。
セイはそんなイバラにますます違和感を募らせるばかり。

お互いに言い出しあぐねてずるずると微妙な関係が続いていますが、
近い将来、とうとうイバラの態度に我慢ならなくなったセイから行動を起こすことにより、彼女らの関係はゆっくりと変化をはじめます。


本当に少しずつではありますが、SS軍と一緒にいることによって
その謙りすぎる性格も解消されていっています。
SS軍の仲間をはじめとして、今ではちゃんと友人らしい対等な関係で仲良くできる友人もできました。

強気にはっきりと自分の意思を貫き通すとまではいかなくとも、
いずれは他者の意思を尊重しつつも自分の考えも持ち、それらを擦り合わせてなにが最善であるかを考えることのできる思慮深いヒトへと成長していきます。
内気なところは変わらず押しには弱いままですが、そこはセイがカバーしてくれることでしょう。
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