デネボラ(カlエンlジシ♀/X)の設定に書ききれてないお家事情。
今思い付いていることをとりあえず並べました。
拙宅カロlスにはセントlラル・コーlスト・マウiンテiンの各地域にひとつ、特に大きな力を持つ貴族がいます。
センlトラlルカlロスを取り仕切っているそれこそがデネボラとレグルスの生家です。
彼女らの一族は古くから22l番l道路に居を構え、其処に住む野生ポlケモlン達を従え、守り続けていました。
人間達から見れば22番i道i路の野生ポiケiモンの親玉的存在です。川のヌシならぬ道路のヌシみたいな。
一族は古くから男尊の傾向が強く、当主となるのも現当主の子の中で一番年上の兄、つまり男でなくてはならないと定められていました。
デネボラ達の父親 ―現当主はカエlンlジlシの妻を迎えましたが、シlシコ族は男子の出生率が低い種族です。
それは彼ら夫妻の子たちも例外ではなく、夫妻は4人の子どもを授かりましたが、その子たちはみな女でした。
更に4人目が生まれた後はぱったりと妻が身籠らなくなってしまいます。
父親は娘たちをいつか生まれてくる弟、つまり次期当主の補佐役とするべく育ててきましたが、
妻が子を授からなくなってからは、このまま男児が生まれてこないことを予感したのか、
やむなしと長女であるデネボラを一族初の例外として、次期当主にすることに決めました。
しかし、この決定はデネボラにとってただ喜ばしいだけのことではありませんでした。
「例外であるからには従来以上に当主としての手腕を持たねば一族の汚点にもなりかねない」という父親の懸念から、
彼女より厳しい教育を受け、修練を積まねばならなくなったのです。
ですが元より真面目で使命感の強い性格であるデネボラはそれに挫けることもなく、
家の教えを守り、当主として申し分のない才媛へと成長していきます。
家に仕える者たちも、22l番道l路の民たちも、補佐役として育てられた三人の妹たちもデネボラの実力を認めて慕っており、彼女が次期当主になることに誰もが納得していました。…しかし
デネボラが15歳の時、母親が病に倒れ亡くなってしまいます。
娘たちが衝撃を受けている中、父親は妻が亡くなって間もない内に後妻を迎えます。
後妻も同じくカエlンジlシの女性でした。
翌年にはこの二人の間にも子どもが生まれました。
レグルスと名付けられたその子どもは、父親が一度は諦めかけた男の子だったのです。
遅れて生まれてきた男児により一族は騒然となり、継承問題についてそれまで一つだった意見が真っ二つにわかれました。
ある者たちは手のひらを返して「古くからの決まりに従い、男児であるこの末弟を次期当主に据えるべき」と唱え、
またある者たちは「例外でありながらも長年厳しい修練に耐え、優れた器を持った長女こそが次期当主であるべき」と唱えます。
しかし、皆がいくら話し合ったところで、一族で一番の決定権を持つのは現当主であるデネボラ達の父親です。
父親はレグルスを次期当主とし、デネボラには幼いレグルスを補佐する側近となるように言い渡しました。
この決定には実力よりもしきたりを重視した…ということの他にも、いくつか彼の私情が絡んでおり(元々前妻よりも後妻を愛していた等)
当主に決定権があるとはいえ、デネボラを支持していた者たちが納得しきれるものではありませんでした。
特に、彼女を敬愛していた3人の妹たちにとっては。
以降、表向きは解決したことになりながらも、後継者問題で一族は内部抗争状態に突入します。
デネボラを支持する一派の頭である妹たちは裏社会に手を出してまで、レグルスや彼を支持する者たちを排除しようとしはじめました。
デネボラがX軍と出会う少し前に起きたレグルスの失踪事件も、妹たちの手引きによるものです。
デネボラはこの内部抗争に心を痛め、当主の決定に従う意を見せてレグルスを守りますが、
父親の自分への仕打ちを赦しきれているわけでもありません。
レグルスの補佐になってから現在に至るまで、時折「このまま弟を消させてしまえば楽になれる」「こいつさえいなければ自分が当主になれたのに」という考えを浮かべては、強い自己嫌悪に陥ってきました。
ただ、「何も知らない弟自身に罪は無い」という思いも偽りなく持っており、それがデネボラの良心を保っています。
彼女の心は常に板挟みの状態にあるのです。
もしもX軍と出会わず、将来大事な存在となるヒトと出会わず、一人でそのしがらみを抱え続けていたら、デネボラはどうなっていたことかも分かりません。
設定として出てる時点では、かなり危い精神状態でいます。
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彼女たち姉弟の名前は上から順にデネボラ・アルギエバ・ゾスマ・エラセド・レグルス。
デネボラからエラセドまではみな女で、男は末弟のレグルスのみ。
メタな話になりますが彼女たち姉弟の名前の由来はしし座の恒星です。
最輝星である「レグルス」の名は男が生まれるまでとっておいてあって、
一番最初に生まれたデネボラは最初から一番にならないことを想定して二番目の等級を持つ星の名前を付けられています。
拙宅世界ではこの星座が何と呼ばれているかは考えてないわかりませんが、大体意味は同じでデネボラは生まれた時から二番目であるという意図で名前を付けられています。
妹たち3人の設定は考えていません。今のところは名前だけの存在です。
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ウィルヘルムはレグルス失踪に際して、彼の捜索と救出のためにデネボラが個人で雇った密偵です。
デネボラは内部抗争状態にある家の者よりも、自分で直接雇った者の方が信用できるという判断をしたのでしょう。
デネボラの雇ったウィルヘルムが成り行きでツカサの手持ちになり、Y軍がウィルヘルムに誘導されて某F団と積極的に関わり戦うことになった末ツカサがサンに目を付けられ、マイチェンの時に大変なことになる(予定)…というどうしようもない連鎖が起きていたりしています。
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最終的にはデネボラは大事なヒトが心の支えとなって弟への悪意を振り払い、レグルスは姉の境遇を知り当主になる真の覚悟を決め、2人で抗争を収束させていくことになります。
そうして弟を完全に受け入れられるようになりますが、父親をはじめ家に対しては最後まで心を隔てたままでいるのかなと。
レグルスが当主になるのを見届けた後は家を去りそうです。
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